京都記念 共同通信杯 クイーンC 考察
阪神芝2200m Aコース 内回り
今週から阪神は開幕週になります。
日曜日に雨予報があるものの非常に良好な馬場状態で開催がされることが想定され速い時計が出る高速馬場になるのではないでしょうか。
今年は京都ではなく阪神内回り2200mで行われるため内回りというコース適性が大事になります。さらに直線の短さを意識した騎手の早い仕掛けが想定され持続力勝負になりやすい。持続性能も必要不可欠でしょう。
- ラヴズオンリーユー 想定1番人気
今回唯一の牝馬になります。既にピークは過ぎているのは間違いないと思いますが、54キロの恩恵を受けて走れるのはアドバンテージ。相当量の雨が降ってしまえば怪しいですが、綺麗な開幕週の馬場は大歓迎。有馬記念のような冬の重たい中山馬場は合いません。
小頭数で無類の強さを魅せるディープインパクト産駒。12頭立ての今回は、馬券内は堅いのではないでしょうか。コース適性を考えても阪神内回りの実績がありますし、川田騎手に替わるのもプラスでしょうし無理に逆らうのは現時点では危険でしょう。
あとは当日の雨次第。
昨年は2走のみの出走に終わり、今回も約8ヵ月ぶりの出走。爪に不安があってコンスタントに使えない。もちろん調教も負荷を掛けれないという二重苦であり、ピークはとっくに過ぎていることから重たい印は打ちたくない。一週前追い切りでポリトラックを単走で走らせているのが何よりもの証拠だろう。
主戦騎手である福永騎手が乗りにこないのも勝負気配の薄さを感じさせます。しかし雨が降ってほしい馬が多い中でラヴズオンリーユーと同様に開幕週の高速馬場は合うだろう。
- ステイフーリッシュ
前走のAJCCを見る限り、先行勢には厳しい展開だったとはいえ雨馬場を考えれば、あの4着というのはさすがに衰えが出てきたと言わざる得ない。少し前のステイフーリッシュなら最後までかなり渋とい脚を使うイメージだが、その粘りの無さがやはり歳かなと思いました。
今回、開幕週というのはスピード能力の無いこの馬にとってはかなり鬼門。阪神内回りの実績もありませんし、危険な人気馬でしょう。それらを補うにはやはり相当量の雨が必要不可欠。そこに注目しましょう。
- センテリュオ
追記 引退
前走の愛知杯でも話しましたがクラブ馬であり春までに引退が決まっています。おそらくは今回で引退になるのでは。それもあり愛知杯ではルメール騎手を配して何としても賞金を稼ぎたいという陣営の思惑がありましたが、左回りの実績の無さ、そしてスピード不足を露呈しての凡走。さすがのルメール騎手でもどうする事も出来ませんでした。たしかに前走は緩めの仕上げではあったものの今回も上積みは感じない。スピード不足の馬では開幕週もマイナスですし、この馬も時計が掛かる相当量の雨が好ましい。
- モズベッロ
前走AJCCではまだ仕上がりは先かなと思ったが、有馬記念と比べるとだいぶ良くなった印象もあり馬場も合うと判断して先物買いで狙ったが惜しくも5着。かなり良い脚で追い込んできたし状態は確実に上向いている。今回は間違いなく前走よりも良いはずですが、脚質的に外を回して差し脚を伸ばすタイプなので内前有利になりやすい開幕週はマイナス。この馬も雨が降って時計が掛かってこそですし、やはり重たい印は打てないか。しかしステイフーリッシュやワグネリアン、のピークを過ぎた馬よりもまだ旬なこの馬の方が買いやすい。
馬券内の可能性ある穴馬
- ジナンボー
2200mは距離は長いがスピードタイプだけに開幕週の良馬場で先行して粘り込みの可能性は多少あるか。ただ好走する為の条件は多い。
スローからの瞬発力勝負にさえなれば距離は誤魔化せるかという感じだろうか。持続力勝負になってしまえば阪神の急坂で止まって飲み込まれるだろう。
- ダンスディライト
苦しまぎれに名前を挙げました。一応上がり馬ではあります。コース適性は高いとは思いますが、高速馬場では他馬に比べてスピード不足。雨が降って持久力戦になっても実力不足感。
調教はかなり動いているが、ピークを過ぎた馬が多数だとしてもこのメンバーの重賞でどうか。
- ダンビュライト
状態面がどうか気になるところですが、展開、馬場ともに今回向いてきそうではあります。
雨馬場も得意ですし、先行力、持続力もある。
ただ去勢し騸馬になった影響で昔のような筋肉質の馬体ではなくなっているのがどうか。もしかしたら道悪は向かなくなっている可能性もある。
一応こんな感じですが、なにせ当日の雨と馬場状態が鍵になってきます。それによっては予想がガラッと替わる可能性があるので、よろしくお願いします。
東京芝1800m Dコース
基本的には距離短縮組がハマるレース。ペースが上がって持続力勝負になりやすいためである。
高速馬場の意識が強いため尚更ですし、皐月賞への出走権利が掛かっているため賞金が足りない陣営の鼻息は荒いはず。
良血馬が揃って非時に楽しみではあるが馬券的な妙味まではどうか。
ステラベローチェは前走G1朝日杯FSで2着と高速馬場への対応も出来て総合力の高さを魅せつけた。嫌うならそこしかなかっただけに、やはり強い馬だなと。現段階の3歳牡馬の上位にランクされる馬なのは間違いありません。この馬は賞金が足りているため、本番は皐月賞。ここで無理をする必要ないので試走的な乗り方をしてくる可能性もあるが現時点での完成度は高いとみる。
- シャフリヤール
アルアインの全弟。藤原調教師がかなり評価しているだけにの大物感。東京に替わってどのぐらい弾けるか楽しみ。福永騎手がワグネリアンではなくこの馬にベッタリなのは期待の表れだろう。面白いと思います。
- ディオスバリエンテ
この馬も相当強いと思います。将来的にはマイラーだと思いますが、新馬戦がとにかくハイレベル。いかなりの重賞でも通用するはず。
東京の高速馬場も合う。先週のきさらぎ賞に出てきていても◎にしようと思っていた馬。
距離短縮組がハマるレースということで浮上する穴馬
- プラチナトレジャー
- タイソウ
- エフフォーリア
前走京成杯組のプラチナトレジャーとタイソウは東京に替わるのはプラスに働くのは間違いありません。どちらも長く良い脚を使えるので持続力勝負になりやすいこのレースはハマるかもしれない。プラチナトレジャーは京成杯2000mで折り合いを欠いていたし距離短縮は間違いなく良い。タイソウは大跳びの走法ですし小回りの中山はそもそも合っていなかった。京成杯は案外でも広い東京替わりでまだ見限れない。
エフフォーリアもまた大跳びの走法。広い東京はベスト。距離短縮は良いし、持続力もありますから、面白い。
穴ならこの3頭が期待できるでしょう。
牝馬限定 東京芝1600m
このレースはとにかく豪華なメンバー。というより一長一短で力関係が分かりづらい。
アカイトリノムスメ、レフトゥバーズなど強そうで楽しみな馬がいますが、
抽選対象ですが狙いたいのはステラリア
このレースは牝馬限定ということでスピードに物を言わせるレースになりやすいということ。そして本来は1200m〜1400mの短距離適性馬が多く参戦することもあって相当、ハイペースが予想されます。そうなれば求められるのは持続力。
ですのでスローからの瞬発力勝負では分が悪いステラリアが面白い。前走ベゴニア賞はハイレベル。牡馬に揉まれたレースを経験した事で、牝馬限定戦になって活きてくるのではないでしょうか。
まとめ
注目 ラヴズオンリーユー、モズベッロ
穴なら ジナンボー、ダンスディライト、ダンビュライト
注目 ステラベローチェ、シャフリヤール、ディオスバリエンテ
穴なら プラチナトレジャー、タイソウ、エフフォーリア
注目 ステラリア