マイルCS 有力馬考察 週中予想
こんばんは。
今回はマイルCSの考察をしていきましょう。
豪華なメンバーが揃いましたね。どう考えても紛れは無さそうなメンバー構成ですから、有力馬のみ見ていきたいと思います。
阪神芝1600m Aコース
阪神芝は先週も高速馬場で基本的には内前有利なトラックバイアスが続いております。
しかしペース次第でエリザベス女王杯のように上がりの瞬発力勝負になり、差しが決まる可能性もあります。
- グランアレグリア
飛ぶならスプリンターズステークスと思っていました。マイルの安田記念を使ったあとで、モズスーパーフレアがつくる前傾ラップには対応できないと予想していたので。確かに追走にはかなり戸惑いを見せていて、飛んでもおかしくなかったが、直線を向いたら何のその。33.6の鬼脚で完勝。強いとしか言いようがない。それしか言葉が出ません。
さて今回ですが、高速馬場の阪神マイルなら飛びようがないしベスト条件。舞台設定としては全くマイナス要素がありません。
ただ言わずもがな間隔をしっかりと開けないと気性的に怪しい馬です。3ヶ月は開けたいのが本音ではないだろうか。スプリンターズステークスから1ヶ月半なのがどうでるか。あと揉まれ弱い馬なので相変わらず大外を回さないといけないというのは内前有利の馬場で届くのか不安があります。他馬がこの馬に付け入るとすればそれらしかない。さらに一週前追い切りもちょっと不安になるような内容。最終追い切りでどう変わるかですね。ちなみに当日パドックではあまり良く見せない馬なので、見ても無駄かと。パドック解説者泣かせの馬のようですね。スイッチのON、OFFがハッキリしているので、レース直前にスイッチが入るようです。また不安な声を吹き飛ばす強さを魅せるか、気性爆発か楽しみですね。
- サリオス
3歳牡馬ではコントレイルに次ぐ馬という位置。毎日王冠の時も触れましたが、ダービー後はこの馬の適性にシフトさせる馬体作りに徹して本格的なマイラーの仕上げにしています。間違いなくマイル〜2000mであり、これからは自己条件に絞って臨んでくる。
前走は毎日王冠で初の古馬との対戦でしたが3馬身差の圧勝でした。ただメンバーはG2、G3レベルでG1レベルはこの馬だけ。54キロの恩恵があってのものと考えると果たしてどうなのかなと。G1級の古馬相手に今回どこまでやれるのか?56キロを背負って古馬牡馬と1キロ差はどうなのか?と思ってしまいますが、全く問題なしと思います。高速馬場への対応できるスピードもさることながら、持続力とスタミナも高い。レシステンシアが逃げるのは明白でそれを目標に競馬がしやすい。早仕掛けでも簡単にはバテない馬なので楽しみな一頭。
- インディチャンプ
牡馬のマイル王に君臨する馬。阪神でのマイルCSになりますが、ピッチ走法のコーナーリング性能を考えると阪神に替わっても全く問題ないでしょう。というより京都より阪神の方が絶対に合うと思います。不安材料としては叩き良化型という典型。スプリンターズステークスを使って叩く予定でしたが、右トモを痛めて回避。ここに直行となってしまったのが痛い。ただ一週前追い切りでは持ち味のピッチ走法で坂を苦にせずに豪快に駆け上がり好時計をマーク。阪神の急坂も全く問題なく4コーナーからトップスピードで上がってこれるだろう。ただコーナーリング性能やギアチェンジが得意なだけにスローからの瞬発力勝負が得意なタイプ。ペースメーカーであるレシステンシア自身がスローが苦手だけにペースは上がるはずで、インディチャンプにとっては嫌な流れになるかもしれない。そして休み明けの部分ですよね。
- レシステンシア
2歳から3歳春まで賑わせてくれた快速牝馬のレシステンシアですが、軽度の骨折があり約6ヶ月半ぶりの競馬となります。やっと実力馬が帰ってきたわけですが、多少なりとも叩いてからの方がいいタイプでありいきなり強い古馬相手にどうかというところ。ただやるべき競馬は1つと明確にわかっていますし、今の高速馬場の阪神は持ち味のスピードを存分に活かせる舞台ではあります。骨折明けの休み明けはかなり引っかかるが、追い切りの動きを見る限り全くそれらを感じさせないので抑えなければいけないと思います。
- アドマイヤマーズ
前走は休み明けと距離で度外視できる。タフな展開になればなるほど持ち味が活きるので、簡単にはバテない。馬体を併せて競り合う勝負根性もある。スローからの瞬発力勝負にはなってほしくないタイプだろう。そういった意味ではレシステンシアという快速逃げ馬がいるのと、強いインディチャンプのような先行馬がいるのはこの馬にとっては追い風になるのではないでしょうか。ただこの馬はこの後に昨年も勝利した香港マイルへの登録があります。インディチャンプは回避を表明しているので、マイルCSを取りこぼしたとしても香港マイルさえ勝てればという陣営の思惑があるかもしれません。
- ラウダシオン
前走の富士Sでは3歳馬で56キロを背負わされるのはキツいと判断して軽視したわけだが、2着には驚かされました。2頭がとばしていくハイペースの中で3番手で先行し早め先頭で押し切りを狙ったが、ヴァンドギャルドには最後差されてしまいました。4歳馬のヴァンドギャルドと同斤量ですし、他の先行馬が崩れたことを考えると1番強い競馬をしたのはラウダシオンであることは明白。背負った斤量や初の古馬対戦のメンバーを見るとサリオスよりも内容はこちらの方が上ということになる。
この馬は時計が掛かってこそというタイプだとは思いますが、今の成長からすれば高速馬場でもある程度対応できるのでないでしょうか。一度使って状態はさらに上向きですし、G1級の古馬対戦でどういった競馬をするか楽しみです。前走でも少し無理に前に出していって掛かっていたので、内枠で無理せずスッと出していきたいはず。そういう意味では武豊騎手への乗り替わりはプラスかもしれません。
- サウンドキアラ
前走の大敗は5ヶ月半ぶりのレースと1番枠もあってコース取りのミスあった大敗。映像でもハッキリと京都内馬場はかなり荒れていたので、その馬場を通ってしまったのはかなり体力を消耗したでしょう。そういった意味では高速でキレイな馬場の阪神に替わるのはプラス材料ですし、ヴィクトリアマイルでも時計勝負で証明しています。アーモンドアイには1秒以上離されましたが、ここに入っても見劣りはしません。ただやはりヴィクトリアマイルの時がかなり状態が良かったので、その頃に比べるとまだ状態は良くないような気がします。G1級の牡馬やグランアレグリア相手ではやはり一枚落ちるかなという印象。
正直、メンバー的にはここまでかなと。
今の段階ですが、印としては
◎グランアレグリア
◎サリオス
この2頭のどちらかが本命候補。
◯or▲インディチャンプ
グランアレグリア、サリオスの最終優劣次第
▲or☆ラウダシオン
上に同じ
△レシステンシア
穴候補
サウンドキアラ、アドマイヤマーズ